書籍のご案内


「ゲルっていいじゃない -ゲルの製造と応用に向けて-」


株式会社テクノシステムより発刊されました(2016/03/12).

「発刊にあたって」

ゲルは難しい.ゲルは馴染み深い材料なのに,よくわからないと感じるのはなぜだろうか.
ゲル化したり壊れたりするので,ゲルの性質がよくわからない.
例えば,ケチャップは振ると流れるが,片栗粉は攪拌すると固まる.
全く逆の現象で,振ったり混ぜたりすると,ゲルが壊れたりゲル化したりする.
これらの現象はチキソトロピーとか,ダイラタンシーといわれるが,根本のところがわからない.
つまり, なぜ,ケチャップがチキソトロピーで,片栗粉はダイラタンシーなのか.

ゲルは結晶などと異なり,もともと非平衡材料である.
それも,熱力学的な非平衡性と流体力学的な非平衡性がカップリングしているから難しい.
しかも,ゲル物性は非線形性が強く,単純に予測はできない.
また,ゲル構造の解析も階層的に理解されるようになったが,そのゲル構造とゲル物性にはいまだにギャップがある.
そして,同じ材料を用いても,製造プロセスによりゲル構造が変化する.全く,つかみどころがない.

ゲルに関する書籍は数多く出されているが,「ものづくり」の視点から書かれた書籍はほとんどない.
本書はできる限り,know whyを追求し,「ものづくり」とゲル構造, そして,ゲル物性を関係付けることを心がけた.

とはいえ,やはりゲルは難しい.読者の批判を仰ぎたい.


「ものづくりの化学工学 プロセス・イノベーションを目指して」


丸善出版より発刊されました(2015/01/31).

本書は,材料の構造形成を体系化し,かつプロセスの構造形成の体系化,
また,これらを横断的に繋ぐことによって, 化学工学のプロセスを本質的に理解出来るよう,
従来の教科書や専門書にはない試みに挑戦しています.

著者の長年に亘る企業での経験をもとに,生産現場でぶつかる様々な困難に対処するための実践的戦略,
つまり製造プロセスや現象を大胆かつシンプルな「化学工学モデル」により,
定量的に解析し,活用する「ものづくり工学」的視点の術をまとめました.
SNAPだけではない様々な解析の解説や,現在の課題にマッチした豊富な例題もあり,
ものづくり日本の復活の鍵を握る書です.


「分散・塗布・乾燥の基礎と応用 プロセスの理解からものづくりの革新へ」


株式会社テクノシステムより発刊されました(2014/03/10).

分散・塗布・乾燥プロセスで発生する問題の解決を狙って発刊された書籍です.
これらのプロセスに関する実験や理論,シミュレーションの基礎知識が,
網羅・整理されていることは勿論,SNAPの背景知識も獲得することが可能です.

分散・塗布・乾燥のそれぞれのプロセスにおいて物理化学的な議論が成されることはありますが,
これらのプロセスの関連性を意識して纏められた資料はあまりないかと思われます.
その中で,これらのプロセスを連続的に利用して,ものづくりを志向する方や
それらに潜む原理原則を探りたい研究者・技術者の方の一助となれば幸いです.



「化学工学」連載:スケールアップの化学工学


2017年4月〜2018年4月「化学工学」に連載(2017/04/05).

  • スケールアップの化学工学(12) -スケールアップの化学工学-

  • スケールアップの化学工学(11) -乾燥プロセス-

  • スケールアップの化学工学(10) -塗布プロセス-

  • スケールアップの化学工学(9) -混練プロセス-

  • スケールアップの化学工学(8) -分散プロセス-

  • スケールアップの化学工学(7) -析出プロセス-

  • スケールアップの化学工学(6) -反応器のスケールアップ-

  • スケールアップの化学工学(5) -プロセスにおける流動-

  • スケールアップの化学工学(4) -プロセスの非線形性-

  • スケールアップの化学工学(3) -プロセスにおける律速-

  • スケールアップの化学工学(2) -材料の構造形成-

  • スケールアップの化学工学(1) -化学工学体系とスケールアップ-




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